東京かたばみ会第40回記念に寄せて

千葉泰久さん
S37年(1962年)卒業  #第40回記念寄稿

宇部高校時代

東京かたばみ会が第40回記念を迎えたこと、心から嬉しくお慶び申し上げます。

思えば、30年近く前、宇部興産東京本社に赴任した時、かたばみの先輩役員から「東京かたばみ会は先代の清水社長が興されたものだ。君たちもこの意志を継いで進めてくれ」と託され、私は4代目の会長を務めた。多くの皆様の協力を得て一時は、ほぼ500名に達する年次総会へまで発展したことに大きな感動・喜びを感じた覚えがある。山口県の、とある高校が10年前くらいに「打倒宇部高」を標榜し、同窓生を関東圏で集め始めたが、なんのなんの、宇部高は40年も前から「同窓会の素晴らしさ」に目覚めていた凄い集団なのだ。

歴史の中で、多くの人々の想いを内に汲み取りながら宇部高は成長してきた。古くは松尾芭蕉が「月日は百代の過客にして、行きかう年も又旅人也」とかなり穏やかに時の流れと、生きていることを慈しんだ奥の細道での記述もあれば、更にさかのぼって鴨長明が方丈記で「行く川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし」とやや世捨て人気味に時の流れとそのはかなさを詠っている。

私たちもそれぞれの時代に生きる過客(旅人)であり恩師、友人が年ごとに、あちらに逝かれるのはやむを得ないことであり寂しいことではあるが、皆で共有した心の中に住む想い・人々は永遠に消えない。そこには、先輩ー同輩―後輩の不思議なつながり「絆」というものが感じられ、この想いが私たちの胸を熱くする。かたばみ会は かけがえの無い我々のこころの糧である。 今、時代は大きく変わろうとしている。この凄まじい世の中を、諸先輩から受け継いだ知恵と体力と情熱を生かし、次世代の後輩にも伝え、ゆったりと、しなやかに皆で生きていきましょう。

かたばみ会顧問

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